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緊急避妊・アフターピル

Contraception

緊急避妊(アフターピル)について

「避妊に失敗してしまった」
アフターピルは、このような場合に用いる緊急避妊薬です。妊娠する可能性がある性交渉の後に服用することで、妊娠する可能性を大幅に減少させることができます。

普段から避妊を意識していても、コンドームが破れてしまったり、ピルを飲み忘れたり、お酒の勢いで避妊せずに性行為をしてしまうなどの事態は起きてしまう可能性があります。そういった場合には、落ち着いてクリニックを受診し、アフターピルを処方してもらいましょう。

アフターピルの効果・注意点

はじめに、アフターピルの仕組みや効果について、くわしくご説明します。アフターピルについて、正しい知識を身につけておくことで、万が一の事態にも落ち着いて対応できます。
また、アフターピルについて理解する上でもっとも大切なことは、避妊に失敗したと判明したら、すぐにクリニックを受診するということです。その点もふまえて、アフターピルについて正しく理解しましょう。

性交渉後24時間以内の服用で高確率の避妊効果

アフターピルは、性交渉から24時間以内に服用することで、高確率の避妊効果が見込まれます。

妊娠は「①排卵 ②受精 ③受精卵の着床」という3つの段階で成立するのですが、アフターピルには、排卵を先延ばし、抑制する効果と受精卵の着床を阻害する作用があります。そのため、受精後であっても、避妊効果が期待できるのです。

時間とともに避妊効果が下がるため早期受診が必要

アフターピルには、高い避妊効果があります。しかし、時間とともに避妊効果は減少していきます。時間の経過による避妊効果の違いは下記の通りです。

  • 24時間以内:約95%
  • 72時間以内:約85%

このように、アフターピルを服用するタイミングが遅くなってしまうと、避妊成功率が下がってしまいます。避妊を成功させるためにも、避妊に失敗したことがわかったら、すぐにクリニックを受診しましょう。妊娠の可能性がある性交渉から、できるだけ早くアフターピルを服用することが重要です。

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アフターピルの種類一覧

アフターピルにはノルレボとヤッペ法の2種類があります。従来はヤッペ法と呼ばれるアフターピルが主流でしたが、現在はノルレボが主流となっています。それぞれのアフターピルの特徴についてご説明いたします。

ノルレボ 現在、一般的に用いられているアフターピルが「ノルレボ」です。ノルレボの有効成分は「レボノルゲストレル(LNG)」と呼ばれる黄体ホルモンです。ノルレボには、受精卵を作らせない・受精卵を子宮内膜に着床させないというような働きがあり、避妊効果が期待できます。性交渉から72時間以内に服用する必要があり、85%の避妊効果があります。性交渉から24時間以内に服用すれば、より高い避妊効果が期待できるため、避妊に失敗したら、すぐにクリニックを受診してください。
ヤッペ法 ノルレボが承認される前に、日本で多く用いられてきたのが「ヤッペ法」です。中用量ピルを性交渉から72時間以内に2錠、その後12時間経過してから2錠追加して服用します。子宮内膜の状態を変化させることで、妊娠を防ぎます。高用量のホルモン剤を用いた避妊法ですが、ノルレボと比較すると妊娠阻止率が低く、吐き気などの副作用が強く出るので、現在ではほとんど使用されていません。また、当クリニックでは緊急避妊法にヤッペ法はご用意しておりますがノルレボをおすすめしております。

アフターピルの副作用一覧

アフターピルの主な副作用は以下の通りです。

副作用
  • ・吐き気、嘔吐
  • ・頭痛
  • ・乳房の張り
  • ・不正子宮出血
  • ・倦怠感、傾眠
  • ・下腹部等の胃腸障害

これらの副作用の中でも、比較的吐き気や嘔吐などの症状が多く見られます。また、個人差はありますが、アフターピルを服用してから数時間程度で副作用を感じることがあります。ほとんどの場合、副作用は1日以内に落ち着きますので、過度なご心配はいりません。

アフターピルの費用

アフターピルの料金 13,620円(税込)

当クリニックで処方しているアフターピルの費用は、上記の通りです。アフターピルのジェネリック医薬品もご用意しておりますので、ご希望がございましたら診察時にご相談ください。

アフターピルの飲み方

服用のメリット

アフターピルは、性交渉から72時間以内に1錠服用してください。性交渉から時間が経つに連れて、アフターピルの避妊効果が下がっていくので、できれば24時間以内に服用しましょう。避妊に失敗したと気づいたら、早急にクリニックを受診し、アフターピルを処方してもらってください。

また、アフターピルを服用しても、100%避妊に成功するわけではありません。万が一、アフターピルを服用して妊娠を回避できなかったとしても、アフターピルの影響で赤ちゃんに異常をきたしたり、異常妊娠が増えたりすることは、これまで報告されていません。

アフターピルの注意点と禁忌

アフターピル服用に関する注意点などについてご説明します。

  • ・「アフターピルがあれば避妊しなくても良い」というわけではありません。アフターピルは、あくまで避妊に失敗したときの最終手段として考えるべきです。普段の性交渉では、低用量ピルを服用したり、コンドームを使用したりして、避妊するよう心がけてください。
  • ・アフターピルは、避妊に失敗した性交渉の後に服用することで、妊娠の確率を減少させます。アフターピルには、排卵の抑制や、排卵を遅らせる効果があります。しかし、アフターピル服用後に、避妊をしないで性行為をすれば、遅らせた排卵と重なる可能性があり、妊娠してしまうかもしれません。そのため、アフターピルを服用してから、避妊の成功が確認できるまでは、コンドームなどを用い適切な避妊を行う必要があります。
  • ・アフターピルを服用しても、性感染症の予防はできません。コンドームが破れてしまった、または、コンドームをつけていなかったという場合には、性感染症の検査も併せて行うほうが良いでしょう。性感染症に関して不安な点や不明な点がある場合には、診察時に医師にご相談ください。
  • ・授乳中の患者様は、アフターピルの成分が母乳に移行してしまう可能性があるため、服用後24時間は授乳を避ける必要があります。
  • ・性被害にあわれた場合には、警察に届け出をすることで、緊急避妊が公費補助となることがあります。警察に届け出るか等を含め、性被害に関して相談できる窓口(性暴力被害相談支援センター宮城)がありますので、該当される方はご確認ください。
    >>性暴力被害相談支援センター

アフターピルのよくあるご質問

最後に、アフターピルのよくある質問についてご説明します。下記の質問以外に不明点などがある場合は、お気軽に当クリニックまでお問い合わせください。

避妊に失敗してから72時間以上経ってしまったらアフターピルの効果はありませんか?
A.アフターピルの避妊効果は、性交渉から72時間を超えた場合でも、120時間以内の服用であれば、ある程度期待できます。しかし、120時間を超えてからのアフターピルの服用は、避妊効果が保証されていないため、避妊に失敗したことに気づいたら、経過時間に関わらず、早急にクリニックを受診し、アフターピルを処方してもらいましょう。
アフターピルは通販サイトや薬局でも購入できますか?
A.アフターピルは、通販サイトでも購入できますが、ドラッグストアなどの市販で購入することはできません。インターネット通販などで購入できるアフターピルは、クリニックで処方されるものよりも、値段が安い場合があります。しかし、安く販売されているアフターピルは、偽物の可能性もあるので、おすすめできません。特に、個人輸入代行業者などは、製品の質を保証する責任がなく、偽物を扱っていたとしても、商品さえ購入者に届けば問題ありません。そのため、安価だからといって、アフターピルを個人輸入代行業者から購入すると、期待される避妊効果を感じられないばかりか、副作用などの健康被害を招いてしまう危険性もあります。また、個人輸入の薬に対しては、医師や薬剤師でも十分な情報を得られず、健康被害が起こった場合に、迅速な対応ができない可能性もあります。このような理由から、アフターピルを通販で購入することはおすすめできません。アフターピルが必要な際には、すぐにクリニックを受診し、正規の薬を処方してもらいましょう。
アフターピルを飲んだ後はいつ頃生理がきますか?
A.アフターピルを服用してから、次の生理が来るタイミングには、個人差があります。アフターピル服用のタイミングや、生理周期などで左右されますが、ほとんどの場合、服用後1〜2週間で出血することが多いです。しかし、この出血は、アフターピルによる作用で起こるもののため、通常の生理とは異なります。本当に妊娠していないかどうかは、心配な性交渉があった日から3週間目以降に、妊娠検査薬で確認するようにしましょう。
アフターピル服用後の消退出血が起こらないのですが妊娠していますか?
A.アフターピルを服用してから、早い場合は3〜4日後、遅くとも3週間後に消退出血(生理のような出血)が生じます。万が一、3週間経っても消退出血が起こらない場合には、妊娠の可能性があります。その際には、市販の妊娠検査薬を使用し、妊娠の確認をしてください。また、消退出血が生じたとしても、他の理由での不正出血や、妊娠初期の出血の場合もあります。そのため、アフターピル服用後に出血があっても、月経周期を確認し、異常がある場合には、クリニックを受診するようにしてください。
アフターピルを服用できない(してはいけない)人はいますか?
A.アフターピルは、下記に当てはまる方には服用していただけません。
・現在妊娠中の方
・肝臓の機能が低下している方
また、心臓や腎臓に病気をお持ちの方は、アフターピルの服用によって、病状が悪化する可能性があるため、アフターピルを服用できない可能性があります。これらに当てはまる患者様は、診察時に医師にご相談ください。
  • 低用量ピル(経口避妊薬)

    高い避妊効果に加え、低用量ピル(経口避妊薬)にはさまざまな効果があることが知られています。

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