ミニピル(POP)とは?効果や副作用

Minipill

ミニピルとは?

ミニピルは、黄体ホルモン(プロゲスチン)のみを含有した経口避妊薬です。避妊目的だけでなく、月経痛の緩和や子宮内膜症の治療にも用いられています。 卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まないため、血栓症のリスクが低く、海外では「POP(Progestin-only Pill)」という略称で知られています。

このページでは、ミニピルの概要や効果、服用方法、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。 初めてミニピルをご希望の方は予約不要で来院可能です。再診での処方をご希望の方は、ピル専用LINEからお申し込みください。

 目次

    ミニピルの主な4つの効果

    低用量ピルの仕組み
    • ①避妊効果
    • ②月経痛の軽減
    • ③月経前症候群(PMS)の緩和
    • ④子宮内膜症の治療
    ①避妊効果
    • ミニピルは、子宮頸管粘液を変化させて精子の進入を防ぎ、子宮内膜を薄くして着床を妨げる働きがあります。正確に服用すれば、低用量ピルと同等の避妊効果が期待できます。
    ②月経痛の軽減
    • 排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を防ぐことで経血量が減少し、月経痛を和らげる効果があります。服用初期に不正出血が見られることもありますが、多くは一時的な症状です。
    ③月経前症候群(PMS)の緩和
    • PMSの一因として女性ホルモンの急激な変動があります。ミニピルでホルモンバランスを安定させることにより、PMSに関連するさまざまな症状の緩和が期待できます。
    ④子宮内膜症の治療
    • ミニピルに含まれる黄体ホルモンは子宮内膜の増殖を抑え、子宮内膜症の疼痛や症状の改善が期待されます。また、経血量の減少による過多月経の改善も見込まれます。

    ミニピルは正しい服用で高い効果を発揮し、避妊だけでなく女性特有の月経トラブルにも対応します。卵胞ホルモン(エストロゲン)を含む低用量ピルとは異なり、血栓症リスクが最小限に抑えられるため、低用量ピルの服用が制限されている方にも多く選ばれています。

    日本では未承認のミニピルですが、イギリスなど多くの国々で広く使用されている実績があります。

    ミニピルの服用方法|飲み忘れ時の対処法

    低用量ピルの仕組み

    ミニピルは月経初日から服用を開始し、毎日一定の時間に1錠を内服します。食事の前後を問わず服用できるため、ご自身の生活リズムに合わせたタイミングでの服用が可能です。

    ただし、決められた服用時間から数時間ずれると効果が低下する可能性があります。日常の習慣と結びつけたり、アラームを活用したりして飲み忘れを防止しましょう。

    ミニピルを飲み忘れた場合

    飲み忘れに気づいた時点ですぐに1錠を服用し、次回は通常の時間に服用してください。場合によっては24時間以内に2錠服用することになりますが、健康への影響はほとんどありません。

    ただし、服用時間のずれにより避妊効果が低下する可能性があるため、飲み忘れ後7日間は性交渉の際にコンドームを併用することをおすすめします。

    ミニピルの副作用

    主な副作用

    月経不順・不正出血・気分の変化(落ち込み・不安感)など

    ミニピルの服用開始初期から3カ月程度は、月経不順・不正出血・気分の変化などの副作用が見られるケースがあります。いずれも一過性の症状で、身体が薬に慣れるにつれて症状は軽減していきますが、症状が長く続く場合は仙台駅前婦人科クリニックにご相談ください。

    ミニピル服用のメリット・デメリット

    ミニピルはエストロゲンを含まないため、年齢・体質・生活習慣などを理由に低用量ピルが使用できない方でも服用可能で、血栓症リスクがほとんどない点も大きなメリットです。 一方で、服用時間を厳守する必要があり、数時間のずれでも効果が低下する可能性がある点が注意点として挙げられます。

    メリット

    • ・血栓症のリスクがほとんどない
    • ・正しい服用で低用量ピルと同等の避妊効果が得られる
    • ・PMSや月経のトラブルを軽減できる
    • ・授乳中でも服用が可能(母乳に影響しない)
    • ・低用量ピルの服用が難しい方(BMI30以上、喫煙者、40歳以上など)でも服用可能

    デメリット

    • ・毎日同じ時間の服用が必要
    • ・服用開始から数カ月は不正出血が生じやすい
    • ・治療目的であっても保険適用外である
    • ・取扱医療機関が限られている

    ミニピルと低用量ピルの主な違い

    ミニピル
    • 黄体ホルモン(プロゲスチン)のみ
    低用量ピル
    • 黄体ホルモンと卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類

    黄体ホルモンのみを使用するミニピルは、エストロゲンの影響による血栓症のリスクを軽減できる点が特徴です。そのため、これまで低用量ピルの服用が難しいとされていた以下のような方でも使用が可能です。

    • BMIが30以上の方
    • 40歳〜49歳の方
    • 喫煙習慣のある方
    • 授乳中の方 ほか

    ミニピルの種類と値段

    初回説明料 3,300円(税込)
    セラゼッタ 3,500円(税込)
    アザリア 3,000円(税込)
    スリンダ 3,800円(税込)

    ※費用は税込みです。

    ※セラゼッタとアザリアは日本で承認された医薬品ではないため「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。

    ミニピルのよくあるご質問

    ミニピルの服用をやめたら、生理はいつ再開しますか?
    A.ミニピルの服用を中止した後は、おおよそ3〜4カ月以内に自然な月経周期へと戻ることが一般的です。ミニピルによって将来的なホルモンバランスが乱れたり、不妊の原因になったりするリスクはありません。
    40代でもミニピルを服用して問題ないでしょうか?
    A. 40歳以上の方でも、ミニピルを服用いただけます。現在低用量ピルを使用されている方も、必要に応じてミニピルへの切り替えが可能です。不安な点があれば、仙台駅前婦人科クリニックまでお気軽にご相談ください。
    ミニピルの副作用である不正出血は、どれくらい続きますか?

    A.ミニピルを服用し始めてからの不正出血は、数週間から3カ月程度続く場合があります。服用を継続することで体がホルモンに慣れ、時間の経過とともに症状が軽減します。ただし、服用時間が大幅にずれると再び出血が起こる場合があるため、毎日決まった時間に服用することが重要です。

    ミニピルは保険適用になりますか?
    A. ミニピルは保険適応外であり、自費でのお取り扱いのみとなります。

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